名古屋市南区 10代の脊椎分離症
2017-08-07
分離すべり症に進行する可能性がある10代の脊椎分離症
椎間関節の基部の骨が分離する状態が脊椎分離症で、腰の捻り運動や曲げ伸ばしを繰り返すことによって、徐々に骨の分離が起こるものです。
また、腰椎の一部が成長期にくっつかずにずれてしまい発症するケースもあって、骨が成熟していない成長期の子供に多くみられる傾向にあります。
発症する原因は、先に触れたような疲労骨折説が有力で、少年期にスポーツでジャンプや腰の回旋を行うことで腰椎の後方部分に亀裂が入って起こります。
ちなみに、一般の人なら分離症の人が5%程度ですが、スポーツをしている人になると30~40%の人がなっています。
また10歳代で発症して、それが原因となってその後徐々に分離すべり症に進行していくケースもあります。
この分離すべり症は、関節の骨の分離で脊椎の安定性が悪くなって、成長期では背骨が変形したり中年期では椎間板が変形したりします。
脊椎分離症の自覚症状は、分離症だけでは現れない場合が多いのですし、足の筋力低下や痛み・しびれなどはほとんどありません。
ただ、長時間の立ち仕事や腰を反らせたり横に曲げたりすると腰痛を感じることもあります。
治療ですが、分離症があっても強い痛みや日常生活における障害がなく生活できる場合が大部分なので、基本的には保存療法が行われます。
具体的には、安静にしたりコルセットなどの装具療法や牽引などの理学療法が行われたり、痛み止めの薬や神経ブロック注射などの薬物療法が実施されます。
また、腰痛で日常生活が制限される体力が低下して腰を支える筋力も衰えるので、運動器リハビリテーションも実施することもあります。
このような保存療法をおこなっても症状が続くような場合や、腰痛や神経根圧迫でお尻や下肢の痛みがあって、日常生活や仕事に支障が生じる時には手術や固定術が検討されます。
脊椎分離症の手術は、基本的にぐらついて不安定になっている骨をスクリューで固定します。
その際にコンピュータ支援手術を用いると、患者に適したスクリューのサイズを決めることができるというメリットがあります。
ただ、首の骨よりも腰椎の方が大きいので、コンピュータ支援手術が必須とは限らないので、その点は医者と相談して手術を選択すると良いです。
しかし、手術をする際に最も注意しなければならないのが感染症で、体内に金属片を入れることは手術の大敵とも言えます。
その他にも、手術により挿入したスクリューが、半年~2年後くらいに折れてしまう場合や、スクリューで固定した腰椎の隣の腰椎がずれてしまうことが起こる可能性もあります。
また、スクリューを挿入する位置がずれて神経や血管を損傷してしまう危険性もあって、手術にはこのように様々なリスクが伴うことも理解しておく必要があります。
ですから、治療として手術を検討する場合には、しっかりと医師と相談して判断する必要がありますし、できる限り手術の必要がないように早い段階から治療することをおすすめします。
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