名古屋 腰痛からくる足底筋膜炎
今回は、腰痛から来る足底筋膜炎についてお話したいと思います。
当院には腰の痛みに悩んでいる方が多く来られていますが、腰痛と共に別の体の部位の痛み
を訴える方も少なくありません。
先日も脚を引きずるようにお店に入ってくる一人の男性がいました。
腰が痛いというのはお聞きしていたのですが、どうも歩き方がおかしいので、問診で色々聞いてみると
腰の痛み以上に、足の裏に激痛が走り、歩くのも苦しいと言うのです。
実はこのような症状は腰痛の苦しみを抱える人に比較的多く見られる症状なのです。
症状的には「腰痛の影響から来る足底菌膜炎」といえます。
足底筋膜炎とはランニングをする人や立ち仕事の人などに見られる障害であり、足の裏の筋肉に負担が
かかり、炎症が起こることで痛みが出てしまうというものです。
では、なぜ腰痛の人が足底筋膜炎になってしまうのでしょうか?
それは、腰痛に症状が出ている人の姿勢に問題が出てくるからです。
腰痛の腰の痛みが出ると、どうしても自然に猫背になったり、左右どちらかに痛みが出ている人であれば
痛みのない側の体重をかけたり、重心を位置をずらす事で痛みを少しで和らげようとします。
これは意識・無意識に関わらず、自然に起こる現象です。
この動きが自然に行った事で、いつも負担を分散させて、体のバランスをとっていた部分に歪みが生じ
比較的弱い筋肉である、足底筋に負担がかかり、炎症が起き痛みが出る事が多々あるのです。
お店に来られた男性も、腰が痛いし足の裏も痛いし、一体どんな風に姿勢をとれば良いのかわからない
ような状態でした。以前、同じ症状でお越しになった方は「歩き方がわかりません!!」と言った方も
おられました。
お店に来られた男性の足底はかなり炎症が強く出ていましたので、当面はマッサージやテーピングや鍼
治療などで痛みを緩和させました。ただ、根本的な原因は腰痛ですので、その治療を進めていかなければ
なりません。もし現在、足底筋膜炎でお悩みの方で、一度治ってもすぐに痛みがぶり返してしまう方は、ぜひ
一度腰痛や肩こり、姿勢矯正などの治療を行ってみてください。
意外と、すんなりよくなるかもしれません。