名古屋市南区 側弯症の早期発見
2015-11-27
「側弯症」は早期発見と早期治療を心がけること
腰痛を引き起こす可能性のある病気や障害にはいろいろとありますが、「脊椎側弯症」もその中のひとつです。
腰や背中に痛みがある・後ろから背中を見た時に背骨が左右に曲がっている・左右の肩の高さが違う・背中や腰の高さが左右で違うと言った症状がみられる時は、発症している可能性が考えられます。
ですから、病気の特徴や原因、治療や予防について知っておくと役立ちます。
「脊椎側弯症」とは、通常体の前後から見ると真っ直ぐ直線を描いている背骨が左右に歪み、その上捻じれ加わる病気です。
このように背骨が曲がる原因によって機能性と構築性の2種類に大きく分けられます。
機能性の場合は、姿勢の悪さ・筋肉の発育不良・肥満などが原因で、椎間板ヘルニアなどの病気によって一時的に起こるものです。
構築性の場合は、背骨構成する椎体が変形することが要因で生じるものですが、その多くは根本原因が分からない突発性で全体の7割を占めています。
また、この機能性は学童期や思春期の子供に多く見られて、成長すると共に徐々に進行するので、発症時期ごとに乳幼児期・学童期・思春期と細分化されています。
発症しやすい人は、機能性なら姿勢の悪い人や片方の肩に対して日常的に大きな負荷をかけている人、それから椎間板ヘルニアなど脊椎の病気や障害を持っている人や経験のある人です。
構築性なら骨や筋肉がまだ成長過程にある10歳代の子供が発症しやすく、特に女の子や肥満の子供に多く見られます。
また合併症としては、脊椎の湾曲が起こる後湾症や前弯症など他の病気も加わり脊椎の複雑な弯曲異常になることがあります。
このような症状になってしまうと治療が長くなるなど困難な病気になってしまいます。
それから、症状が進行することで腰椎や関節に負担がかかって、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などを併発することがありますし、心臓や肺が圧迫され病気を引き起こすこともあります。
診断は主に視診・触診・レントゲン検査で判断しますが、症状が軽度の場合や初期の段階では、自覚症状がなく見た目でも判断しにくいのでレントゲン検査は必須です。
治療は、早期に発見され軽度ならコルセットなどの装具を着装することで脊椎を矯正する「装具療法」や矯正体操を行う「運動療法」、また背骨を上下に引っ張る「牽引療法」などが行われます。
ただ、治療期間が長期に及ぶケースが多くて、本人にも家族にも根気が必要な治療です。
背骨の弯曲が重度の場合や弯曲の進行が早くて将来症状が悪化する予想される場合、保存的療法では改善しなくて日常生活に支障がある場合、下半身のしびれや麻痺・排尿や排便障害などが見られる場合には手術が行われます。
手術は金属のネジやプレートを使って弯曲を矯正する「脊柱側弯矯正手術」です。
脊椎側弯症は子供に多く見られので、予防としては姿勢には気をつけさせる・重い荷物を継続して持たせない・肥満を防ぐ・栄養バランスの良い食事を摂らせるなど、周囲が注意することです。
また学校の健康診断をはじめ、子供の体型に注意して早期発見と早期治療を心がけることが大切です。
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