名古屋市南区 変形性股関節症について
2015-12-30
女性に多くみられる病気の「変形性股関節症」
骨の表面を覆って関節を滑らかに動かすためのクッション的な働きをしている関節軟骨が、何らかの要因によってすり減ってしまうために起こるのが「変形性股関節症」で、股関節が痛くなる代表的な疾患と言われています。
日本では、股関節の作りに生まれつき問題がある先天性股関節脱臼や先天性臼蓋形成不全など、二次的に発症するケースが全体の80%以上を占める程多いです。
それから大腿骨頭すべり症・ペルテス病など小児の股関節の病気、また骨折や脱臼などの外傷、痛風や化膿性関節炎などの炎症など、様々要因から生じることもあります。
また臼蓋形成不全などがあっても10代や20代では痛みなどを感じないことが多くて、30~40代で発症することが多いです。
このように股関節に異常のないのに老化などで発症することもあって、老化などで負荷に耐えられなくなり発症すると考えられています。
これを一次性といって欧米では全体の90%を占めると言われています。
また、女性に多くみられる病気という特徴があります。
これは、先天性股関節脱臼や先天性臼蓋形成不全が女の子に多いことや、男性と比較して女性は関節が緩く周囲の筋力も弱いことが影響していると考えられています。
また、妊娠・出産をする女性は横に骨盤が広いため体の中心線から股関節が遠くなることで大きな力がかかることなども関係していると考えられています。
「変形性股関節症」の症状の現れ方は、変形の程度で初期・進行期・末期に分けることができます。
初期の段階では脚の付け根・臀部・膝の上部にこわばりや重い感じがあって、歩き始めや長時間の歩行・階段の昇降などにより痛みが起こり、坐骨神経痛や変形性膝関節症に似た症状が起こります。
また初期の段階でも炎症が強く関節液が溜まって比較的強い痛みが起こることもあります。
進行期から末期に進むにつれて動きが制限され痛みも強くなりますし、筋力の低下も起こってきます。
また長距離の歩行・階段の昇降・しゃがみ立ちなどが困難になるといった日常生活の行動に制限されることが徐々に増えてきます。
治療方法としては保存的治療と手術がありますが、まずは痛みに対して保存的治療を行います。
具体的な方法としては、体重のコントロール・安静・杖の使用・温熱療法などの理学療法・湿布・塗り薬・痛み止めの内服薬などで、その他関節の安定性を高めるため股関節周囲の筋力トレーニングも行われます。
重度の変形があって日常生活に支障がある場合には人工股関節手術が行われますが、最近は骨の切除を最小限にする表面置換型人工関節手術も取り入れられています。
また比較的年齢が若い患者に対しては、関節の機能の改善と関節を長持ちさせるために関節形成術が行われます。
その他の手術方法には関節固定術や筋解離術などと言った方法もあります。
脚の付け根に痛みがあって繰り返し起こる時は「変形性股関節症」の可能性が考えられます。
ただ早い段階で病気にきづくことで関節形成術といった予防的な治療も可能なので、とにかく早期発見・早期治療が大切と認識しておくと良いです。
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