名古屋 天白区 腰痛
2016-04-25
腰痛の種類
≪加齢が原因のもの≫
1.変形性脊椎症
・症状:腰に鈍い痛みや強張りを感じ立ち上がるときや寝返りで症状が強くあらわれることが多く、最初が最も痛く徐々に痛みが緩和していくことが特徴的です。
・原因:椎間板の水分が減少して弾力がなくなることで、脊椎が変形して周囲の神経を刺激することが原因。
2.脊椎骨粗鬆症
・症状:腰から背中にかけて痛みを感じることが多く、なかなか痛みが取れないことが特徴的です。重症になると背が低くなったり丸く曲がることがあります。
・原因:骨の成分が抜けて骨量が減りスカスカの状態になるため、小さな力で圧迫骨折を起こします。
3.椎間関節症
・症状:朝の起床時に最も強く症状があらわれなかなか起き上がることが出来ず、起き上がって活動を始めると徐々に痛みを感じなくなります。
・原因:腰椎の関節の炎症によるもの。
≪筋肉や神経が原因のもの≫
1.腰痛症
・症状:中腰でものを持ち上げようとしたときに突然発症するものはぎっくり腰と呼ばれます。腰の痛みがあってもレントゲン写真からは異常の原因を断定することが 出来ません。前にかがんだり寒いところに長時間いるときに、症状が強く表われることが特徴です。重い痛みが続き、慢性化する場合もあります。
・原因:関節の筋肉や神経に強い負荷がかかったり、過度の緊張や疲労によって起こります。運動不足や肥満、ストレスによる血行不良で筋肉疲労を起こすこともあります。
≪椎間板が原因のもの≫
1.椎間板ヘルニア
・症状:腰から足の爪先にかけて、痺れや痛みが表われます。痛みで真っすぐに立てないことも多く、重症になると排尿障害を起こします。
・原因:弾力を失った椎間板の髄核が外に飛びだして、神経を圧迫することで起こります。加齢による場合と、運動や労働で過度の負荷が掛かった場合が考えられます。
≪脊椎が原因のもの≫
1.脊椎狭窄症
・症状:立ち上がって腰を伸ばすと痛みを感じます。長く歩くと腰から足の裏にかけて痺れや痛みの症状があらわれ、歩けなくなることもあります。(間欠跛行)
・原因:脊柱管の内径が狭まり、中を通っている神経や血管を圧迫することによって起こります。
2.脊椎分離症
・症状:腰に痛みを感じ、しばしば下肢に痛みや痺れが表われます。同じ姿勢を長く続けていると症状が強く表われる特徴があります。
・原因:椎弓(腰椎の後部)が骨折(断裂)して脊柱が不安定になるため起こる。
3.脊椎すべり症
・症状:脊椎分離症と同様の痛みで、下肢にも痺れや痛みが出てきます。
・原因:椎骨の一部がズレて腹側に移動したため、神経を圧迫され発症します。
・急性腰痛...突然腰に激痛が走り、その場から動けなくなるもの。ぎっくり腰と呼ばれるものは、検査をしても椎間板や骨格組織にも異常が認められず神経痛も発症しません。目立ったものがないにも関わらず、腰痛の症状がある場合には、ぎっくり腰や急性腰痛、椎間捻挫などの症状名がつけられることになります。
急性腰痛の中でもぎっくり腰の原因となるものを3つ紹介します。
1.筋肉疲労によるもの
まず挙げられるのが、筋肉の慢性疲労です。ぎっくり腰は突然起こりますが、症状としていきなり表れるだけで、ゆっくりとその原因となるものは進行しているのです。
中腰で荷物を持上げようとした瞬間に激痛が走ったり、よろめいてちょっと片足を勢いよくついてしまった瞬間などにぎっくり腰になりやすいですが、日常の中で同じ動作をしても平気だったのに、ある瞬間にぎっくり腰になってしまうのです。
これは、少しずつ溜め込んだ筋肉疲労が、あるとき負荷の許容量を超えてしまい、腰痛として発症してしまったと言えるでしょう。日常生活を送る中で、筋肉疲労は必ず起こります。
それを回復するメカニズムを持ち合わせていますが、睡眠不足や栄養バランスが取れていなかったり、運動不足や座りっぱなしの仕事を続けるなどしていると、筋肉疲労が回復することなく徐々に蓄積されていき、やがて腰痛を招いてしまうことになるのです。
2.いきなりの過負荷によるもの
若い人やスポーツ選手に多いぎっくり腰の原因の1つで、高いところから飛び降りた着地の瞬間や、勢いよく振り返った瞬間、横になっていて勢いよく起き上がったときなど、止まっている状態からいきなり動いたときや、動きの急激な切り替えの時に、腰にいきなりの過負荷がかかり、ぎっくり腰を起こしてしまいます。
3.骨格の歪みによるもの
ぎっくり腰になる原因の1つに、骨格の歪みもあげることができます。私たちの日常を振り返ってみると、立ちっぱなしの仕事や座りっぱなしの仕事に就いていると、長時間、限られた姿勢でいることが多いと思います。こうすることで、身体の柔軟性が失われていき、同じ骨格や筋肉だけを使うことになってしまいます。
使われている筋肉には負荷がかかり、使われていない筋肉は少しずつ緩んでいきます。こうしたことが筋力のアンバランスを生み出し、骨格の歪みを招いてしまいます。
歪んだ骨格は左右のアンバランスを生み出し、その周囲の筋肉への負荷に変わります。身体のバランスをとろうとする代わりの筋肉にも徐々に筋肉疲労が蓄積され、やがて腰痛につながるのです。