名古屋市南区 肩鎖関節脱臼
2017-02-13
激しいスポーツで起こる肩鎖関節脱臼
鎖骨と肩甲骨が接する関節が肩鎖関節で、両者は肩鎖靭帯と言われる靭帯によってつなぎ留められています。
そして肩鎖関節の安定は、肩鎖靭帯・烏口・鎖骨靭帯、そして肩甲骨を包みこむように覆いかぶさる筋肉の三角筋で保たれています。
しかし強い外力が肩に加わることで肩鎖靭帯が断裂して、鎖骨が肩甲骨の上方にずれ込んでしまうことがあって、この状態を肩鎖関節脱臼と言います。
これは症状によってI型~VI型の6つの種類に分類されて、最も軽度なI型(捻挫)は肩鎖靭帯に痛みが走る程度で靭帯の断裂は確認できません。
II型(亜脱臼)は肩鎖靭帯が断裂して鎖骨が肩甲骨の上方に移動した状態で、同時に肩甲骨の一部である烏口突起と鎖骨をつなぐ烏口鎖骨靭帯にも損傷が一部確認できます。
III型(脱臼)は肩鎖靭帯・烏口鎖骨靭帯共に断裂が確認できる状態で、肩全体を覆う三角筋も鎖骨の一部からずれてしまうケースもあるのです。
これらI型(捻挫)・II型(亜脱臼)・III型(脱臼)では、患部の腫れや激しい痛みを伴うことになります。
それから、鎖骨のずれが大きなIV型(後方脱臼)、V型(高度脱臼)、鎖骨の先端が下にずれるVI型(下方脱臼)があります。
重度になるとずれた骨の形状が皮膚の上からでも確認できるので、痛みと共に外見的に異変が確認できる場合には、早急に医療機関を受診することです。
主な原因ですが、大半はスポーツ時などに発生する外傷で、ラグビー・アメフトなどボディコンタクトが多いスポーツ、柔道・レスリングのように肩から地面に落ちるリスクのある格闘技などで特に多く見られます。
また最近ではスノーボードでの転倒した際に脱臼が頻発していると言われています。
治療法としては、捻挫か亜脱臼のI型・II型の場合なら、肩から腕にかけて三角巾やテーピングして約2~3週間ほど固定して、患部の腫れが引いて徐々に腕が動かせるようになれば筋力の回復トレーニングを行います。
ただ回復が早い場合であっても、治療開始から約2ヶ月間は激しい運動や重い物を運ぶなどの行動は避ける必要があります。
脱臼のIII型の場合なら、基本的に先に触れた保存療法を試みますが、状態によっては外科手術も検討されます。
特に、患者が若年で肉体労働など体を積極的に動かす仕事をしている場合や、スポーツ選手では手術に踏み切るケースも少なくないです。
これより重度な後方脱臼・高度脱臼・下方脱臼の場合は手術が第一の選択肢となって、患部を整復固定した後に肩鎖靭帯と烏口鎖骨靭帯の再建を実施します。
また近年では、骨を金属プレートで固定する整復方法も選ばれていますが、いずれにしても回復後はサポーターやテーピングによる固定を引き続き実施して再発防止に努める必要があります。
このような医療機関での治療と共に、整体や整骨院での治療も選択肢として考えられます。
捻挫・脱臼などの治療を得意とする柔道整復師がいる整骨院なら適切な治療が受けられます。
整体では肩鎖関節脱臼自体の治療はできませんが、手術の影響や脱臼時の衝撃の影響による骨格の歪み・筋肉の固さに対する治療はできます。
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