名古屋市南区 野球肩
2017-02-23
肩に大きな力がかかることで起こる野球肩
野球肩とは、投球・投てき・水泳・バレーボール・テニスなど、肩に大きな力がかかるスポーツで引き起こされるスポーツ障害の総称で正式な病名ではありません。
全てに共通していることは、肩の筋肉や関節を酷使することによって発症するということで、使い過ぎによる肩の痛みなのです。
では、どのような病態があって、それぞれどのような症状が見られるのでしょうか?
関節周囲にある液体を含んだ袋が滑液包で、様々な関節の動きを滑らかにする役割をしています。
この滑液包に炎症が発症した状態が滑液包炎で、関節を動かした時や圧迫した時などで痛みが起こるのが1つ目の病態としてあります。
肩後面上部深層に位置する筋肉が棘上筋で、肩関節を安定させる働きをしています。
この棘上筋に炎症が起こった状態が棘上筋腱炎で、肩の後面に痛みが発生したり、肩を上げることができなかったり、肩に引っかかりを感じたりする症状が現れるのが2つ目としてあります。
3つ目は上腕二頭筋に炎症が発生した状態の上腕二頭筋腱炎で、肩関節の痛み・二の腕から肘より先にかけての痛み・腕を外側に曲げる動作の制限が起こります。
4つ目は棘下筋萎縮で肩甲骨部分の筋肉が萎縮する障害で、肩の疲労感・脱力感や圧痛などが主な症状として起こります。
スポーツなどで肩の神経が繰り返し引き伸ばされることにより発症するのです。
肩を上げたり動かしたりした時に、腱板や滑液包などが関節内で衝突して発症するのがインピンジメント症候群です。
肩の真上付近の痛みや動かした時の引っかかり感などが主な症状で、これが5つ目としてあります。
成長過程の上学生や中学生に多いスポーツ障害のひとつが上腕骨骨端線障害で、上腕骨骨頭の成長線である骨端線に損傷が発生した状態です。
投球動作をした時の痛みや圧痛などが主な症状で、治療せずに放置したまま運動を続けることにより成長障害が起こってしまう可能性も考えられます。
これが6つ目で、このように様々な病態があって、これらを総称して野球肩というのです。
こうした症状を改善・予防するにはどうしたら良いのかというと一番効果的なのがストレッチで、固くなった筋肉をほぐすことにより肩の痛みが緩和します。
その際には時間をかけてゆっくりと首・背中・胸の筋肉をほぐし、最後に肩の筋肉をストレッチするように行うことが大切です。
2つ目はアイシングで、患部を冷やすことで炎症が抑えられ痛みが和らぎます。
スポーツをした後にできる限り時間を開けることなく氷のうなどを使用して10分から20分程度冷やすようにすると良いです。
筋肉強化も予防するために欠かせないことで、肩周りのインナーマッスルを鍛えることで肩の障害を防ぐことが可能になります。
こうした改善・予防方法を実施しても痛みが引かない場合は、整形外科などを受診して検査・治療を受けることです。
また、病院以外にも整体や整骨院で治療を受けるのもひとつの選択肢となるので、まずは病院を受診してからどちらで治療するのかを検討すると良いです。
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