名古屋市南区 高齢者の変形性腰椎症
2017-05-19
高齢者が腰痛を訴える場合は変形性腰椎症かも?
4本足で体重を支える動物と違って、2本足で歩行する人間は上半身の体重が垂直方向にかかることから、腰の骨や筋肉に対して大きな負担がかかります。
このように2本足で歩行するようになって以来、人間と腰痛は切っても切れない関係にあると言えるのです。
しかし、腰痛と一口に言っても急性のギックリ腰や慢性的な痛みを抱える慢性腰痛、さらにはレントゲンで異常が分からないものがあります。
また背骨やその周辺の筋肉が原因となって痛みを発生させるものや、内臓疾患や精神的ストレスなどが原因で起こるものなのがあって様々です。
そのような中で高齢者が腰痛を訴える場合には、加齢による背骨の異常が多いようで、よく見られる症状が変形性腰椎症です。
変形性腰椎症は、腰椎の加齢変化で腰痛が起こる疾患です。
人間の背骨は椎骨という30個のブロックで構成されていて、そのうち腰にある5つの椎骨が腰椎で、その椎骨間にはクッションの役目をするゼリー状の椎間板があります。
この椎間板は加齢に伴い水分が減少して弾力性を失いますし、それにより椎骨の縁部分が変形して椎間板の隙間が狭くなります。
また、椎骨増殖して棘状のものが発生して神経を圧迫することで、腰がだるい・重い・しびれる・痛むなどといった症状が起こってしまうのです。
先にも触れたように発生する原因は主に加齢ですが、変性を増悪させる因子として重労働や遺伝的素因などが考えられます。
主な症状は腰痛ですが、通常は朝起床時などの動作開始時に強く痛みを感じて、動いているうちに痛みが軽減しますし、同じ姿勢を長時間続けると腰痛が増強します。
また、腰痛の部位は腰部全体に漠然と感じる場合もありますし、棘突起と呼ばれる正中の骨組織の周囲や傍脊柱筋など様々です。
それから臀部や大腿後面まで痛みを感じることもあって、臀部の痛みは特に高頻度に見られます。
骨の変形が高度になると外見上も体が側方に曲がったり、後ろに曲がったりして痛みのために長時間の立位が困難になってきます。
治療法としては、痛みが強い場合にはまず安静にして、消炎鎮痛剤や筋弛緩剤などを使用します。
また、神経が通っているところに麻酔薬を直接投与する神経ブロックも効果的な方法のひとつです。
それから腰を冷やすと痛みが増す傾向があるので、ある程度炎症が治まったら温熱療法などを取り入れると良いです。
対策としては、ちょっとしたことでぎっくり腰を起こしやすくなる傾向があるので、日常の中の動作に配慮する必要があります。
特に、日常の姿勢を見直すことが一番大切で、腰に負担をかけない立ち方や座り方など正しい姿勢を意識すると良いです。
また長い時間立っている場合には、ちょっとした段差などに片足を置いておくと、腰の筋肉が緩み予防になります。
日々の生活で適度な休憩とストレッチを取り入れることも大事で、体を動かさないでいると筋肉が萎縮して痛みが出てしまうことを理解しておくと良いです。
ただし、内臓の病気を原因とする腰痛もあるので、腰が痛んでも単なる腰痛と単純に断定しないで、一度病院で検査することも大切です。
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