名古屋 肘関節脱臼
2014-08-15
肘関節脱臼は文字通り、肘関節の脱臼ですが、スポーツ障害と言う定義では、格闘技などの関節技やラグビーなどのコンタクト
プレーで頻繁に起こる障害です。肘関節は、上腕骨(腕の骨)と橈骨・尺骨(ともに前腕の骨)で形成される関節になります。
上腕骨内側の滑車という関節の動きを滑らかにさせる部分と、尺骨の肘頭とカギ型の部分とが適合して、曲げ伸ばしの運動が
行われます。 この適合部分がはずれることを肘関節脱臼と言います。脱臼の仕方は様々ありますが、ほとんどの場合後方脱臼
と呼ばれる脱臼で尺骨が上腕骨に対して後ろ側に脱臼し、肘関節が動かなくなります。ごくまれに、外側の橈骨頭だけがはずれ
る場合は、橈骨頭脱臼と言います。 肘関節脱臼は視診ではっきりしない場合が多く、脱臼と骨折の判別は、X線検査で明確に
なります。 肘関節脱臼が起こる原因としては、転倒した際に手を突く、コンタクトプレーでぶつける、格闘技の技などをかけられる
など強い外力が肘関節に加わる事で起こります。肘関節脱臼の治療に関しては、まず徒手整復を試みます。正しく整復されないと、
今後痛みが続く事になるので、しっかりと正しく整復する必要があります。その後はしっかりと固定し、安静にした後できるだけ
早い段階でリハビリを開始します。このリハビリのタイミングや工程を間違えると、回復が遅れたり機能が低下する可能性があり
ますので、整復⇒固定⇒リハビリをしっかり行うべきです。