名古屋市南区 腱鞘炎の発症
2018-10-23
腱鞘炎の発症には筋膜が関係しているかも?
手指・指のつけ根・手首に痛みとしびれを引き起こす腱鞘炎は厄介な症状で、つまむ・つかむ・握るなどの動作がしにくくなって、家事をはじめとして日常生活まで大変になってしまいます。
手をよく使う職業の人、スマホ・パソコン・ゲーム機をよく使う人に多くみられて、男女比でいうと女性に多いと言われているのです。
自分で改善できる可能性もありますが、まずは病院や治療院で治療を受けることが基本になります。
指を動かす腱は骨と筋肉をつなぐ紐状の組織で、この腱を包んでいるのが腱鞘です。
この腱鞘というのは、腱が骨からはずれないように固定したり、腱がスムーズに動くようにする滑液を分泌したりしています。
しかし、何らかの原因で滑液の分泌が滞ってしまうと、腱と腱鞘の間で摩擦が強まり痛みを伴う炎症が起こって、指が動かしにくくなってしまうのです。
このような状態になるのが腱鞘炎で、それが重症化して酷くなり腱鞘が狭窄を起こして、指を伸ばす時にパキッという引っかかりを感じるのをばね指といいます。
いずれの症状も手や指を酷使することで発症するのですが、真の原因が分かりにくくて治りにくい症状だったのです。
ただ、最近になって筋膜が発症の原因に関係しているのではないかと言われていて、少しずつですが分かり始めています。
筋膜という言葉は最近では耳にするようになりましたが、どのようなものなのかを十分に理解している人は少ないです。
分かりやすい例は、鶏肉の皮をはぐと皮と肉の間に薄い半透明の膜があって、これが筋膜というものになります。
もちろん人間にもあるもので、本来の筋膜は表面がなめらかで柔軟性に富んで、ピンと張った状態で体の組織を包み込んでいるのです。
しかし、酷使すると筋膜が重なったり、隣り合う筋膜と癒着したりして、それにより痛みを招くことがあります。
こうした筋膜の癒着が様々な慢性痛の原因と考える人も増えてきていて、腱鞘炎やばね指などが発生するのも同じような仕組みの可能性があるのです。
発症した時には原因となる動作を制限して安静にすることが治療の第一歩といえるのですが、無意識のうちに動作をしてしまうこともあるので、テーピングや湿布を利用すると効果的です。
ただ過度な固定は関節の拘縮の危険性があるので、安静の仕方については工夫が必要と言えますし、関節が固まらないようにストレッチなどを行なうことも重要となります。
痛みや腫れに対応することも大切で、軟膏や湿布などの外用剤による治療と共に、症状によってはステロイド注射を併用することがあるのです。
また病状によっては、原因となっている腱鞘を切開するといった手術をすることもあります。
それから、指や手首の慢性的な使いすぎなど仕事や日常生活動作に関連して発症する症状ですから、日頃から予防を心がけることが最も重要です。
同じような動作を繰り返す場合には、適切な休息をとることが重要で、これだけでも予防につながります。
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