名古屋市南区 肩関節周囲炎の治療
2018-05-10
肩の痛みや動きの制限をもたらす肩関節周囲炎
肩関節の動きを担っている筋肉の中で大切な棘上筋・棘下筋・肩甲下筋・小円筋という4つの筋肉が骨に付着する部分を腱板といって、この腱板は上腕骨の上の部分についています。
年齢を重ねることでこの腱板の炎症や部分的な断裂、腱板の上にある肩峰下滑液包の炎症や癒着を起こしやすくなって、それにより肩の痛みや動きの制限をもたらします。
また、腕の力こぶをつくる上腕二頭筋の腱に炎症を起こす上腕二頭筋長頭腱腱鞘炎が起こると、肩の痛みや動きの制限が現われることもあります。
このように関節周辺にある組織の変化や炎症などで肩に痛みが出る病気が肩関節周囲炎で、一般的に四十肩や五十肩と呼ばれているものです。
発症する原因は、先に触れたことや職業に関係があるといわれていますが、正確な発病原因については解明されていません。
ただし重症化させる要因として考えるものはいくつか分かっていて、それは糖尿病・甲状腺機能低下症・甲状腺機能亢進症・パーキンソン病・心臓病などが関連しているといわれています。
また、手術後やケガの後に固定することで肩関節拘縮をきたすことも影響します。
ある日突然何の前ぶれもなく肩に激痛が起こって、腕を動かせなくなることもある肩関節周囲炎ですが、症状の進行は3段階に分けられます。
炎症が発生して痛みを生じる急性期では肩の痛みが強くなって、その痛みが強くなると共に肩の可動範囲も狭くなっていき、それが通常は数週間程度の期間続きます。
肩の痛みが少し和らいでくる慢性期では、肩が動かしにくいままで日常生活動作に不自由を感じます。
この慢性期は発症後4ヶ月~6ヶ月程度続くことがあります。
肩の動きが少しずつ改善してくるのが回復期で、元通りかそれに近い状態まで回復するには、6ヶ月以上かかりますし、人によっては数年かかる人もいます。
ただし、急に肩が痛みが起こって腕を上げることができなくなる症状は、腱板断裂という可能性も考えられます。
ですから、安易に四十肩や五十肩と思い込まないで、整形外科医を受診して正しい診断をしてもらうことも大事です。
肩関節周囲炎の治療は保存的治療が原則で、急性期で痛みが強い時には消炎鎮痛薬の内服と、関節内にステロイド薬やヒアルロン酸ナトリウムの注射を行ないます。
またホットパックや超短波などを使用した温熱療法や、肩の動く範囲を広くする他動的ストレッチ・前方屈曲・水平内転運動などの運動療法も治療として行います。
それから肩の動きが悪くてなかなか改善しない時には、小さくなった関節包に麻酔薬を注入して、少しずつ広げるパンピング療法が用いられることもあります。
ただ消炎鎮痛剤の内服や注射などによる保存的治療で症状が改善しない場合には、手術治療を検討することもあります。
手術の目的は硬くなった関節包をはがすこと、切離することで、一般的には全身麻酔下に徒手的授動術と関節鏡を用いた方法で行われます。
また、関節鏡を使用してつっぱっている靱帯を切除する手術が行われることもありますが、保存的治療を第一選択としてやむを得ない場合のみ手術を行います。
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