東海市 テニス肘の痛み悩むM君の施術
今日はいつもお店のジムでスポーツパフォーマンスを高めるためにパーソナルトレーニングを
行っている、東海市在住のM君がご来院になりました。
M君は肘の痛みを訴えて、ご来院になったのですが、障害評価の検査をしたら上腕骨外側上顆炎
の可能性が高いと判断しました。
上腕骨外側上顆炎とは別名「テニス肘」です。M君はテニスをしているのかと言えば、そうでは
なく野球選手です。野球選手なら「野球肘」じゃないの?と思うのかもしれませんが、間違えなく
「テニス肘」です。よく間違えられるのですが、テニス選手はテニス肘になり、野球選手は野球肘
になると思う人がいるのですが、そうではありません!!テニス肘とは正式名称は上腕骨外側上顆炎
と呼ばれ、肘の外側に痛みが発症する障害です。スポーツの場面では、テニスをしている時に痛みが
出る障害であるために「テニス肘」と呼ばれていますが、他のスポーツや日常の動作でも起こる事が
あります。発症原因としては物を持ち上げる動作や、肘から前(前腕や手首)捻る動作を反復的に
行う事が発症しやすくなります。
もう少し詳しくお話しすると指や手の関節を動かす筋肉は長橈側手根伸筋など
代表する筋肉が複数存在し、それらの筋肉が相互に作用し手首や指が伸びる機能を有しています。
また、これらの筋肉は外側上顆と呼ばれる肘の外側部分に付いています。
手首を捻ったり、重い物を持ち上げるような動作を反復的に繰り返す事で外側上顆への
負担が少しずつ加わってしまい、上腕骨外側上顆の部分に炎症が起こってしまい
その結果としてテニス肘と呼ばれる上腕骨外側上顆炎が発症します。
もちろん、テニスの動作において上腕骨外側上顆炎になりやすのですが、野球やゴルフなどの
スポーツでも十分起こる可能性がありますし、加齢により引き起こる可能性もあるとされ
実際の原因についてはまだ十分にわかっておりません。
M君の場合、テニス肘の代表的な検査方法である、中指伸展テストやThomsenテスト、Chairテスト
などを行った結果、陽性反応が出ているものの、痛みの強さは激しい物ではなく、肘関節の可動域
に関しても、制限がなかったので、保存療法を選択しました。
保存療法としては原因となるスポーツを一時的に中断する事やマッサージ、ストレッチ、装具着用
痛み止めや消炎剤などの薬物投与があります。
M君の場合、炎症の状態がそんなにひどくないと判断したため、筋肉をほぐす手技ととストレッチを
中心に行いました。ポジションがピッチャーのため、変化球を投げる動作において、手首をしっかり
捻る動きが入るため、肘の外側に負担がかかり上腕骨外側上顆炎になってしまいました。
ですので前腕の動きをスムーズにする事を最優先に、筋肉や靭帯、腱などの硬さやつまりをほぐし
可動域をより高めるストレッチを行いました。
野球練習を継続しながらの施術でしたので、最初の4回ぐらいは前腕の硬さが
なかなか取れなかったのですが、継続的な施術とお風呂でのリハビリなどM君のセルフケアにより
5回目の施術以降、徐々に硬さが取れていき、痛みも引いていきました。
10回目の施術で完全に痛みが取れて、可動域も完全に戻ったため、施術が終了になりました。
M君は当院で定期的にパーソナルトレーニングを受けてくれているので、トレーニングをしながら
肘の様子を見ていきたいと思います。
※お客様の声はあくまで個人の体験談であり、得られる結果には個人差があります。