名古屋市南区  スポーツ障害

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2018-03-29

スポーツ障害とスポーツ外傷は同じではなくて違いがある

健康に対する考え方が浸透しているのか、近年様々なスポーツを行う方も増加傾向にあります。
しかし、激しいスポーツでなくてもスポーツをするということは、ケガのリスクを念頭に入れておくことが大事です。
ちなみにスポーツにより起こるケガには、スポーツ障害とスポーツ外傷というのがあって、同じ意味の言葉と考える方も多いですが、この2つは違いがあるのです。

まず上腕骨に発生する投球骨折や腕相撲骨折、手首の有鉤骨骨折、骨盤の裂離骨折など、スポーツ活動による骨折がスポーツ外傷の代表的なものです。
ただ外傷の形態自体に関しては、スポーツ活動によるものと日常生活で起こるものとで大きな差はありませんが、スポーツの種類によって発生しやすい外傷というもの存在しています。
例えば、アメリカンフットボール・ラグビー・相撲などで起こる頸椎損傷や頸部捻挫、ラグビーやアメリカンフットボールで発生する鎖骨骨折や肩鎖関節脱臼・肩関節脱臼などです。
またバレーボール・バスケットボール・ラグビー・サッカーで起こりやすい膝関節靭帯損傷、サッカーの足関節捻挫、陸上短距離や野球の肉ばなれ、バレーボールやバスケットボールの突き指などもあるのです。
それから、アキレス腱の断裂は普段スポーツをあまりしない人が、急にスポーツをすることで起こす外傷で、スポーツ選手の場合は慢性のアキレス腱周囲炎などが見られます。

ただし、これらの外傷のなかには見落とされやすい骨折や異常な経過を示す症例も存在しているので、安易にとらえるのではなくて注意する必要があります。
例えば、手首を構成する小さな骨の手根骨の舟状骨や有鉤骨が骨折してしまった場合ですが、初期段階では診断が難しくて、単に手首の捻挫として治療されていることも少なくありません。
しかし、実際には骨折した場合には手術が必要な例も少なくないのです。
また強度の打撲の中には、後になって筋肉の一部が骨に変わってしまう異所性骨化が起こることがあります。
それから下腿の打撲の中にはコンパートメント症候群といった、腫れによる循環障害で急速に筋肉や神経が壊死に陥る恐ろしい症例もあるのです。
このように外傷は初期治療の適否が予後を左右してしまうことも少なくない特徴があるので、その点をしっかり認識しておく必要があります。

一方、スポーツ障害というのはスポーツにより繰り返し過度の負担が積み重なって、痛みなどの慢性的な症状が続くものです。
軽度の場合にはプレー中の痛みやプレー後の痛みで済みますが、重症になると日常生活に支障をきたすこともあるので、初期段階で正しい処置をすることが大切です。
また、無理をしてしまうと長期間スポーツができなくなってしまったり、手術が必要になったりすることもあるので、早めに診察を受けて適切な治療を実施することです。
スポーツ障害の代表的な症状としては、オーバーユースによる野球肘・テニス肘・投球障害肩・シンスプリント・ジャンパー膝などがあります。
また、ストレスが強くかかるオーバーロードによる症状は、重量挙げなどの選手によく見られます。

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