名古屋市南区 肩関節周囲炎の症状段階
2017-11-01
肩関節周囲炎の急性期・慢性期・回復期
肩関節周囲炎というのは、50代に特に多く中年以降に発生する肩関節の痛みと動きの制限を伴う病気の総称で、炎症が発生する部位や炎症の程度で様々な症状を起こします。
発症する主な原因として考えられることは、関節を構成する骨・軟骨・靱帯・腱などが老化することで、肩関節の周囲組織に炎症を生じてしまうことです。
炎症が発生する部位としては、肩関節の動きをよくする袋の肩峰下滑液包、関節を包む袋の関節包、肩の筋肉が上腕骨頭に付くところの腱板、腕の筋肉が肩甲骨に付くところの上腕二頭筋長頭腱などです。
また、肩峰下滑液包や関節包が癒着すると拘縮または凍結肩になって、さらに肩の動きが悪くなります。
症状の現れ方は時期によって急性期・慢性期・回復期の3段階に分類されて、急性期では炎症を起こした腱板や肩峰下滑液包の痛みが主な症状として現れます。
また、周辺組織に炎症が広がる場合もあって肩周辺のかなり広い範囲に疼痛を感じることもありますし、安静にしていても強い痛みがある、夜間に激しい痛みがあるといった特徴もみられます。
このように夜間に痛みが強くなってしまうのは、肩が冷えることや寝ている時に上腕骨の肩峰下滑に圧力が長時間加わることが原因と考えられています。
そうした場合には、起き上がって座位で腕を下げておくと痛みが軽減する可能性もあります。
それから痛みは肩だけではなくて肩から上腕にも放散するので、日常生活における衣服の着脱や帯を結ぶ動作、入浴で体や髪を洗う動作、腕を上に挙げようとする動きで痛みが現れます。
こうした症状が現れる急性期が過ぎて慢性期に入ると安静時痛は消失します。
ただし、腕を挙げていく途中で痛みが感じられたり、肩関節の動きが制限されたりすることは残ることが多くて、特に肩関節の内旋・外旋制限にそれが見られます。
回復期に入ると運動制限についても徐々に改善されて運動時痛も消失します。
肩関節周囲炎の治療方法ですが、痛みが強い急性期においては三角巾・アームスリングなどで、痛みを感じない肢位をとり安静を図ることが大切です。
また、消炎鎮痛薬の内服や注射なども有効な治療方法になります。
急性期を過ぎて慢性期に入ったら、ホットパックや入浴などの温熱療法、拘縮予防や筋肉の強化といった運動療法などの理学療法を治療として行います。
ちなみに、こうした理学療法については、原則的に炎症症状が治まってから行います。
しかし、こうした治療方法でも改善しない場合は、局所麻酔薬が含まれた生理食塩水で関節包を広げる注入を繰り返す透視下関節内パンピングや、手術が検討される可能性があります。
手術の方法としては、関節鏡を挿入して癒着を剥離する関節鏡視下関節受動術などが実施されます。
肩関節周囲炎は自然に治ることもありますが、症状をそのまま放置していると日常生活に支障をきたしますし、関節が癒着して動かなくなることも考えられます。
発症に気づいたら早い段階で病院を受診して治療を心がけることが大事です。
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