名古屋市南区 へバーデン結節が発症する原因
2018-01-03
指の第一関節に症状が起こるへバーデン結節
爪に一番近い指の第一関節が赤く腫れたり、変形して曲がったりする病気がヘバーデン結節で変形性関節症のひとつです。
あまり耳慣れない病名ですが実はそれほど珍しいものではなくて、手指の病気としては高い頻度でみられ特に女性がかかりやすいという特徴があります。
ちなみに、第二関節に症状が出る場合はブシャール結節と言います。
主な症状は、先にも触れましたが人差し指から小指にかけて、指の第一関節が赤く腫れたり曲がったりします。
また、ミューカスシストと呼ばれる透き通った水が貯まって水ぶくれのようになることもあります。
それから痛みを伴うこともあって、こうした症状でリモコンを押せない、缶ジュースのプルタブを開けられない、キーボードを打てない、箸を持てないなどの動作困難が起こります。
それから包丁が握れないと言った動作困難も起こるので、日常生活に影響を及ぼすことも少なくないため精神的なストレスにつながることも考えられます。
また、指の変形が生じてしまう場合には、見た目が気になってしまうことも少なくないです。
へバーデン結節が発症する原因ですが、一般的にピアニストや調理師など指を酷使する仕事をする人に多いといったイメージを持たれます。
しかし、実際には必ずしも指の使いすぎが原因というわけではなくて、加齢・遺伝・指の使い過ぎ・甘いものをよく食べるなど様々な原因があるのです。
また女性の場合には、更年期によるホルモンバランスの変化が原因になることもあります。
これは、関節やそれを包む滑膜の炎症を抑える作用があるエストロゲンというホルモンが、閉経で急激に分泌量が低下することで関節周辺の炎症が起こりやすくなるためです。
診断に関してはX線検査が大きなポイントで、画像において第一関節付近に骨棘の発生がみられたり、第一関節と第二関節の隙間が狭まっていたりする状態が確認されると判断されます。
ちなみに関節が変形する病気としてよく知られる関節リウマチとは似ていますが全く違う病気です。
朝に関節のこわばりがみられる、指の第一関節だけではなく全身の関節におこる、採血データで異常が現れる、発熱がある、関節を動かさなくても激しい痛みがあるといった症状があると関節リウマチを疑います。
治療法が全く異なるので、へバーデン結節なのか関節リウマチなのか正しい診断を受けることが大切です。
発症しないように予防するためや症状の悪化を予防するために、第一関節が痛む場合には指を使わずに、できる限り安静にして指先に負担がかかることを避け休憩をとることです。
また、体を冷やさないようにする、栄養バランスがとれた食事を日頃から心がける、心を落ち着かせ自律神経の安静を保つなど、普段からのセルフケアに気を配ることも大切です。
関節や軟骨を強化するためには、肉・魚・卵などの良質なタンパク質の摂取が大切ですし、ストレスを溜め込まないで穏やかな気持ちで過ごすことも大事です。
このようなことがセルフケアにつながると意識することをおすすめします。
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